つれづれみちづれ

大概毒。突然語り出す可能性

忘れたくないことは思い出に

27歳の美しい女性が会議室を退出した瞬間、私の9月8日15時~16時50分の間にあったことは全て思い出になり始める。

 

幸せのイメージは 捉えた瞬間過去になる

 

わかるけどわからない歌詞が、昨日はなぜかよく分かった。なんでかわからないけど。

 

大好きな人と2時間近くお話することは私にとって奇跡でしかなかった。

ジャケ買いしたCDの話。歌詞の話。愛猫の話。全てが幻覚なんじゃないかと思った。夢なんじゃないかと思った。現実な気がしなかった。最後の記念撮影も、握手も、全て私の手元にないから私はそれを現実だとあまり思えていない。握手した感覚は確かにあった。美しく細い手に、私の赤ちゃんみたいなブクブクした手が包まれた瞬間を覚えている。何度もリリイベに行ったので、おそらく幾度となく繰り返してきた行為だったはずだ。けれど2時間話し続けた後の握手は意味が全然違って、私はなんだか泣きたくなった。

 

彼女の目頭の青と、ティファニーブルーの爪と、魔法の言葉を忘れないようにTwitterで喚き散らした。 どうせいつかはみんなに知られる内容だけど、今はまだバレてはいけないから、ファンを誰もフォローしていない鍵のかかったアカウントで必死に喚き散らした。忘れたくない。忘れたくない。その思いだけで書き連ねた。ティファニーブルーの爪は右手人差し指だけ私と同じ爪の色で、この人はきっとずっとギターを弾いているのだと思った。

忘れたくない。出来るなら、思い出にすらしたくない。ずっとずっとあの時間が続けばいい。それが許されないから、忘れないように思い出にする。

 

次いつ会えるかはわからない(チケット取れなかった)けど、会えたら「この間はありがとうございました」と言って、手紙を渡すつもりでいる。覚えてくれているといいな。

早く会いたい。